なかなか手が出ない高級料理、フランスのコース料理

さて、フランス料理の一つとしてまず紹介するのは、そのなかでも特殊な形態を持っているコース料理についてです。コース料理とは、皆さんご存知のとおり、決まった料理が順番に出てくるというもので、食べる順番までもが料理の一部となっている非常に高度なグルメであると言えます。そういう形式を取っているがために、マナーについても様々に厳しい物があるのですが……ここでは敢えてそれについては触れません。そこでここでは、一般にコース料理で出てくる料理の順番についてご紹介したいと思います。まず、一番コース料理で一番最初に出されるのは、小前菜、アミューズ・ブッシュと呼ばれるものです。これはひとくちサイズの小さな料理であり、とりあえず次の料理が来る前に一口食べておくというためのもので、このアミューズブッシュについては、店舗によってはない場合があります。毛色は違いますが、日本で言うところのお通しみたいなものでしょうか。そして二番目、あるいは店舗によっては一番目に出されるのが、前菜、オードブルです。フランス語ではアントレと言いますが……なにやら失明しそうな人物を思い出すところです。オードブルは主に食欲を促進することが目的として作られた料理で、あまり量は多くなく、その変わりに塩分や酸味などが少々強めに作られているという特徴があります。ここまで食べて食欲も促進したら次はメインディッシュ…‥ではなく、スープです。フランスのコース料理におけるスープ料理はたいていの場合がポタージュで、中には冷製のモノなどもあり、口の中を整えてくれます。そして、ここでようやくメインディッシュの登場です。まず最初に出されるメインディッシュは、魚料理、フランス語ではポワソンと言います。魚料理はどうしても多少生臭さが気になるものであるため、場合によってはこの魚料理の後には口直しをするためのソルベのような氷菓が出されることもあります。そして次こそが真のメイン、ヴィアンドゥこと肉料理です。この肉料理は煮込み料理であったり、焼かれたものであったり、店舗によってかなり幅が広く、まさにコース料理の花形とも言えるものです。この料理の後にも、口直しの氷菓が出される場合があります。そしてココで一度テーブルを整理し、フロマージュと呼ばれるチーズが出され、最後にはデザートとして小さい焼き菓子であるプティフールや、紅茶などが出されてコースの終了となります。ここまでしっかりとした形態通りに振舞われるのは、かなり形式ばった高級料理店ですが、少し安いレストランであっても、オードブル→メイン→デザートという流れは基本的に存在しますので、参考にはなるでしょう。あまり機会がないコース料理だけに、食べる時にはある程度の心構えをしておきたいところですね。